リンパケア心和

リンパケアの効果とは?リンパを流せばいいことづくめ?①

 

 

リンパケアという言葉は聞いたことがあるけれど、詳しくは分からないという方も多いかもしれません。

今回はリンパケアの基本や効果、リンパについての基礎知識などについてご紹介します。

 

リンパとは?

エステやリラクゼーションサロンのメニューでも見かけることが多いリンパケア。

ではそもそもリンパとはどのようなものなのでしょうか。

 

血管以外の循環ルート

「リンパ」とは、簡単に言えば循環する体液の仕組みのひとつ。

人間の身体の中で循環する液体といえば血液が知られていますが、

血液が血管を通して全身を巡るのに対して、

リンパは皮膚や内蔵に分布する「リンパ液」として身体を循環します。

この「リンパ液」は血液とほとんど同じ成分ですが、血液の中に赤血球が含まれているのに対して、

リンパ液には赤血球は含まれていない為、血液は赤色ですが、リンパ液は無色。

このリンパ液は血管からしみ出した水分で、皮膚や内蔵を通してリンパ管に入り、

身体の中を移動します。

 

リンパ系と呼ばれる網目状の組織

リンパ系とは、人間の身体に張り巡らされたリンパ管によるネットワークのこと。

リンパ管は身体の中のあちこちに存在しますが、それが合流する部分は「リンパ節」と呼ばれます。

このリンパ節は、リンパの中継ポイントとして免疫機能や解毒機能を維持する役割を持っています。

さらにリンパ節はどんどん太いものに合流、

最後には太いリンパ本管(右リンパ本関・胸管)となって静脈と合流、

血液にリンパ液が流れ込みます。

このリンパのネットワークがリンパ系と呼ばれるものです。

 

リンパの役割

血液と同じく、全身を駆け巡っているリンパの流れ。

ではリンパにはどのような役割があるのでしょうか。

 

リンパの三つの機能

実はリンパの流れは、体内で非常に重要な三つの役割を担っています。

それが「排泄機能」「免疫機能」「養分交換機能」です。

「排泄機能」とは、活動によって人間の身体の中で生まれた様々な老廃物や毒素などを

体外に排出するサポートをする機能です。

また、身体にとって毒になるものを分解したり、食べたものを活動に必要なエネルギーに変換するたびに、

発生する水分などの物質は身体にとって不要なもので、これらの不要なものが溜まりすぎてしまうと、

身体は摂取した栄養を効果的に生かすことができなかったり、不必要に栄養をため込んでしまいます。

それを身体の外に排出する役割を持っているのがリンパ。

さらに重要なのが「免疫機能」。

リンパ液の中には白血球が含まれていますが、

この白血球は身体に侵入したウイルスや細菌を撃退するために重要な存在。

「免疫」を作り、ウイルスや細菌が侵入したときでも人間は健康な状態を保つことができます。

また、リンパにはホルモンや栄養素などを身体の必要な場所に運ぶ「養分交換機能」があります。

これら働きによって、人間は正常に活動することができます。

 

リンパの流れが滞るとどうなる?

このようにリンパは人間が健康な生活を送るためには欠かせない存在ですが、

もしこのリンパの流れが滞った場合、まず影響を受けるのが排泄機能。

リンパの流れが滞ると、身体の中に発生した老廃物や毒素を排出するのが難しくなります。

老廃物や毒素は身体の中に残り続けることで、便秘や肩こり、不眠、

シミやシワ、肌荒れなどの原因になってしまいます。

また、不要な水分が身体から排出できないことで、むくみなども発生。

むくみは身体を冷やしてしまうため、さらに体調が悪化してしまいます。

特に老廃物や毒素が溜まりやすいのがリンパの中継地点であるリンパ節。

リンパ節に不要なものが溜まっていくことで免疫機能も低下し、病気にかかりやすくなってしまいます。

それに加えて、老廃物や毒素が溜まると身体はエネルギーを効率的に使用することができなくなります。

その場合、脳は「エネルギーが不足している」と判断し、より多くのカロリーを摂取して、

さらにそれを脂肪に変えようとします。

その結果、代謝が低下し、肥満になりやすい体質になってしまいます。

 

次回も引き続きリンパケアについて、その具体的な効果をご紹介したいと思います。